2012年10月20日

山中教授が公明党再生医療PTで講演

 18日、ノーベル医学・生理学賞受賞が決定した山中伸弥教授が、NPO法人 さい帯血国際患者支援の会の有田美智世代表とともに、公明党の再生医療PTに超多忙の中、ご出席して下さいました。「ips細胞研究の進展」と題しての講演でした。
 
● ips細胞の実用化に向けては、HLAホモドナー(注)と呼ばれる拒絶反応の少ないipsストックを大量につくる必要がある。そのためには、臍帯血からの形成が有効。
(注)ips細胞を第三者が提供する体細胞で作った場合、患者自身の細胞ではないので拒絶反応が起きるが、父親と母親から同じ「HLA」という白血球の型を引き継いだ人(HLAホモドナー)の体細胞なら、O型の血液のように多くの他人に移植できる

● さい帯血は、すでに、日本人だけで年間1000人以上の命を救っている、宝のような細胞。
それらの細胞をipsで使えれば、多くの治療に役立つips細胞のストックが可能になる。
神経細胞(パーキンソン病)、網膜・角膜細胞(眼疾患)、心筋細胞(心疾患)、神経幹細胞(骨髄疾患)、血小板(血液疾患)など。

● 本来、ips細胞は赤ちゃん以前の受精卵状態に戻すものであり、ips細胞を作るには、大人のキズついた細胞より、赤ちゃんのさい帯血が最もふさわしい。

● 現行の制度では、10年間保存すると捨てられるのがルールであり、保存から10年以上経過したものを、ips細胞ストックの作製に利用させて頂きたい。それには、ドナーの再同意が必要となる。
(さい帯血の提供には母親の同意が前提。10年以上経って、住所変更への対応もあるが、倫理上の問題もある?また、ドナーには、3か月経ったら、連絡しないとのルールも存在)

● 利用を可能にするための規制面や指針の整備等、お願いしたい。現在は、細胞をつくって増やし、違うものに変えて利用する際の指針はない。

● 今は世界のトップを走っているが、待っている人のこと、世界競争のなかにあることなどを考えると、一刻も早く移植可能なレベルのiPS細胞を実現したいと焦りにも似た気持ちだ。

● 臍帯血は「生命のお母さん」。今回、成立した「造血幹細胞移植推進法」は、誠に大きな意義がある。

 15年前、公明党は、生まれたばかりの赤ちゃんのへその緒にある造血幹細胞が、白血病や難病などの治療に有効で、「新しいいのちがもう一つの命を救う」と、皆さまのご支援を頂き、保険適用などを進めてきました。
 私の良く知る公明党職員も、臍帯血移植のおかげで一命を取り留め、感謝しています。
 ところが、臍帯血バンクに法的な根拠がないことから、財政が厳しく運営基盤が不安定になり、存続が危ぶまれていました。
 昨年、運動の中心者である有田美智代さんから公明党に、法律をつくってほしいと要請がありました。「15年前、700万を超える署名を集めてくれた熱気が忘れられなかった」とおっしゃいます。
 すぐにPTを立ち上げ、検討する中で、骨髄移植も一緒の法律にしてはどうかと公明党が声をかけ、関係団体の意見が一致し、ついに「造血幹細胞移植推進法」を取りまとめ、各党に働きかけ、ついに先の国会で成立させることができました。 
 今、さい帯血がips細胞に有効なことを知り、鳥肌が立つような驚きと感動を覚えています。

 お知り頂きたいことがあります。自公政権は山中教授たちの最先端研究開発支援のために、約2700億円を確保していましたが、民主党政権は、事業仕分けで1500億円に減額したため、教授にも90億円予定が、50億円になってしまいました。「なぜ一番じゃなきゃダメなんですか」この言葉は、ダメな民主党を象徴しています。
 これからも、人々の命と健康を守るために、皆さまと力を合わせ、頑張ってまいります。
posted by 高木美智代 at 17:35| 日記 | 更新情報をチェックする